自身の内側から湧き起こるイメージに導かれながら、何かを演じる、舞うという身体の芸術表現は、自身に対する新たな気づきを呼び起こします。その気づきはやがて自己の確立へと繋がり、同時に多様である他者に対する寛容を育てます。芸術療法・マインドフルネス・身体知教育・演劇を応用した「シアターワーク」の実践では、身体の芸術表現を通じた参加者の意識変容が確認され、一部国内で注目を集めています。それは受け手によっては、藝術であり、セラピーであり、教育であり、遊びであり、通過儀礼であり、祈りであると言われるように多様です。本セッションでは、個々人のライフストーリー、身体感覚と知覚、想像力と創造性のプロセスを、統合的に捉えた議論を通して、身体知の芸術表現による意識変容のメカニズム解明の足がかりを築くことを目指します。
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